中学受験における成功とは何でしょうか?偏差値が高い学校に合格することだけが成功なのでしょうか。
O子さん(仮名)は偏差値40台の第一志望の学校を受験し合格しました。偏差値の高い学校ではありませんが、O子さんとそのご家族はこの結果をとても喜んでいます。
今回は、O子さんの実体験を元に、それぞれのご家庭にあった中学受験について考えてみましょう。
偏差値30〜40台の子どもは勉強が嫌いなのか

O子さんは勉強をサボらず、毎日きちんと取り組んでいました。塾から出された宿題や、授業の予習・復習を真面目にこなしていたにも関わらず全く成績が上がらず、サピックスでは下位のクラスが続いてしまいました。
わからない問題に根気強く理解できるまで取り組んでも、次の日にはすぐに忘れてしまい、なかなか実力がつかなかったそうです。
偏差値30~40台の子どもに対して、勉強に真面目に取り組んでいないだけだと感じてしまう親もいますが、子どもが毎日真面目に取り組み、向上心があったとしても偏差値が上がらないことがあるのです。
難関校に合格することが成功か

その様子を見て、このまま中学受験をするのが最善の選択なのかと両親は悩みました。
受験を辞めることも考えましたが、O子さんが受験をしたいと言ってこともあり、中学受験をすることに決めました。
中学受験をせずに公立の中学に通うと、高校受験することになり、またすぐに受験戦争に巻き込まれてしまいます。高校受験では中学の内申点が必要であることや科目数が多いことから、今よりもさらに大変な勉強をしなければなりません。それよりも中学受験をしてのんびりと将来を考える環境の方がO子さんに向いていると考えました。
難関校に合格し、難関大学を目指すことだけが成功ではありません。我が子の性格や特性を考えながら志望校を選ぶことも大切です。
サピックスで下位クラスのわが子をどう捉えるか

新しい塾では、子どもひとりひとりの勉強の進み具合や理解度に合わせて丁寧に見てもらえたため、O子さんを含め安心して通うことができました。
厳しい授業を全員に一貫して受けさせるよりも、それぞれにあった目標を設定し、丁寧に指導してくれる環境の方が良いという子どももいます。
塾選びでは子どもとの相性が重要です
わが子に合った受験の成功

難関校への合格ではありませんが、O子さんは心から喜んでいました。今まで勉強において結果が出ず、劣等感を抱いていましたが最後に結果が出て自信につながり、大きな達成感を得ることができました。
中学受験では、難関校への合格だけが成功ではありません。子どもにあった志望校を選び、最後までやり抜くことによってO子さんは人生の支えとなる経験をしました。子どもにとって大切なことは目標に向かってどのように努力したかです。
まとめ
難関校に入ることだけが成功ではなく、我が子にあった学校に合格することが成功だと言えるでしょう。